一般撮影(CR装置)

一般撮影とは、放射線科におけるもっともポピュラーな検査であり、撮影装置から照射し体内を透過したX線量を画像化しています。
健康診断で行われる胸部撮影が代表的ですが、その他にも腹部や全身の骨なども撮影しています。
一般撮影は撮影時間が短く、多くの情報が得られるので、様々な病気の初期診断において欠かす事のできない検査のひとつとなっています。
当院では、デジタル処理された高精細な画像(CR:コンピューテッドラジオグラフィー)を提供しています。

CT検査

CT(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)検査とは、体の周囲からX線を照射する事によって得られた断面の情報を画像再構築し、断層(輪切り)像が得られる検査です。
体内構造の立体的な情報が得られる為、通常のX線撮影などでは検出しにくい小さな病変を見つける事ができ、なおかつ広範囲な撮影も可能です。
造影剤を用いる事により、血行の走行・異常の有無・良性悪性腫瘍の鑑別など詳しく調べる事ができます。
薄いスライスで撮影された数百枚の画像を重ね合わせて得られる3D(三次元立体)画像は、病変部や血管・骨などの位置情報を多方面から容易に把握できるので、診断や治療などへ活用されています。

MRI検査

MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像診断法)検査とは、強力な磁石を用いて体内にある水素原子核から発生する微弱な電波信号を受信して画像再構築を行います。 その際に生じた組織間の信号強度の違いを、画像上の白黒として表示する検査です。
MRI検査の利点は、放射線による被曝が無い事や、あらゆる方面の断面像が得られる事にあります。造影剤を使用せずに頭頚部などの血管画像(MRA)や胆嚢・膵胆管画像(MRCP)が得られる事も特徴です。また、組織間のコントラストが高い為、病変の検出にも優れています。
近年では急性期の脳梗塞の鑑別診断には欠かせない有効な検査として用いられています。
当院では、全身すべての領域で広く活用され、より精度の高い検査を行っております。

X線TV検査

X線TV検査とは、X線を照射してその透視画像を確認しながら目的部位の撮影を行う検査です。
当院では、X線透視下で体内にチューブやステントを留置する多数の外科的治療が施行されています。また、造影剤(バリウムなど)を使用して胃透視や注腸検査の診断も行われています。
整形外科においては、X線透視下で骨折部分の整復や造影剤を用いた脊髄腔造影などが施行されており、様々な分野で威力を発揮しています。

マンモグラフィ(乳房X線検査)

マンモグラフィとは、専用のX線装置を使用して乳房の撮影をする事です。
特徴としては、乳房の触診検査で「しこり」として触れず、超音波検査でも描出されにくい微小な石灰化をともなう早期の乳がんを発見する事に優れています。
乳房は柔らかい組織でできている為、撮影時に直接2枚の板で挟んで圧迫し、乳房内の乳腺に隠れた病変を描出しやすくすると共に、被曝を軽減する事が可能となります。この際、多少の痛みをともなう事もありますが、個人差があります。
通常は左右の乳房を頭尾方向(CC)と斜位方向(MLO)で撮影しますが、場合によっては追加撮影を行う事もあります。
検査時間はおよそ10~15分となっています。
当院では、デジタル処理された精度の高い画像を提供しています。
また、撮影は主に女性技師が担当しています。


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